個人的にいい本だなと判断する時の基準は一気に読めちゃうかどうか。それはイコール面白いということだから。そんな本です『サクリファイス(犠牲)』。主人公は日本のあるロードレースチームに所属する青年。エースをアシストする役目を担った彼が、レースを通じてサイクルロードレースの魅力を伝えてくれる代弁者とでも言うべきでしょうか。そんな物語にミステリーが加わっているわけですから、面白くないわけがない。
解説を読んで驚いたのが、作者がロードバイクに乗ったことがなく、さらにはサイクルロードレースを観たこともないということ。そんな人の個々までリアリティのある物が書けるのだろうか。作家ってスゴイ。解説の人と同じ意見を持ちました。
私がこの2年ほどJスポーツのサイクルロードレース中継で感じた魅力が、この本1冊に詰まっています。読み物としての面白さはもちろん、教本的な要素がありますね。それも無理なく盛り込まれていて。
レースに馴染みがない人にはなかなか分からないこともあるとは思いますが、この本を読んだ上で、サイクルロードレースを観るとより理解しやすいと思います。

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